❸ 公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 障害者就労支援事業所ケアフィットファームの支援員、宿沢一樹(しゅくざわ・かずき)さん(37歳)にお話を伺いました。 向上心、やる気を重視しています。支援方針の一つに、各自に合った「生き方」「働き方」を見つけることができるよう、あらゆる人が共に働き、共に学べる場の提供があります。言われたことをするのではなく自分で考えて行動できる人、障害者だからではなく相手を同じ人として見ることができる人を育成したいと思っています。相手に教えることもあれば、逆に教わることもたくさんあります。相手が誰であろうと、素直に受け入れられるということも大事だと思っています。 入職して丸4年になります。以前は高齢者施設の生活介護員として働いていて、障害者の方々との農作業や農機具を扱う経験はありました。その経験を就労支援の現場でも生かせるのではないかと思いました。ケアフィットファームの理念にある「共に」という言葉にも魅かれました。アットホームな職場環境であり、その中で自分の居場所や役割を見つけていけたらいいなと思って入職しました。 職員も利用者さんも、一人一人の長所が生かせて、伸ばせる職場だと思っています。逆に苦手な部分はみんなでフォローし合うという環境なので、働きやすさを感じています。もともと利用者さんと仕事をすることに楽しさを感じ、体を動かすことも自分の長所だと考えています。無理して仕事をしているとつらくなってしまうことが、職員にも利用者さんにもあると思うので、長所を役割としているところに居心地の良さがあるのかなと思っています。 農作業の中でもメインはブドウです。巨峰やシャインマスカットといった生食用をはじめ、ワイン醸造用の甲州なども育てています。防除としてSS(スピードスプレーヤー)に乗ったり、機械を使って草刈りをしたりというのは職員が担っています。ただ、私自身、マルチに活躍したいという気持ちがあり、ケアフィットファームにある作業場、全ての仕事にかかわりたいと思っています。利用者の方が取り組める仕事を生み出す事も大切な役割です。農作業では安全面からも準備が大事なので、夏場ですと帽子やタオルを忘れていないかとか、水分補給に適した飲料を持っているかとか、利用者さんに助言を徹底するようにしてなるべく少ない疲労感で過ごせるように配慮しています。ぶどう園で作業するスタッフ活発な意見を出し合うイベントの打ち合わせ宿沢 一樹 さん支援の原点には「誰かの為になりたい」という思いがあります。職員も利用者さんも「共に」助け合える職場です!福祉人材の採用や育成で重視しているポイントは何ですか?貴施設に入職しようと思った理由は何ですか?どんなところが働きやすいと感じていますか?日々の農業支援のなかでどのような業務を担当されていますか?Q.A.Q.A.Q.A.Q.A.
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